みなさん、こんにちは。ケイズハウスのなかの人です。ケイズハウスは、実家じまい(相続)やマンスリーマンションを得意とする不動産会社です。古ぼけてしまった大切な実家。まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。このコラムでは、昭和の昔、こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、その魅力を語っていきたいと思います。 ◇ 色鉛筆に季語を設けるとしたら、果たしてどんな季節が似合うのでしょうか。夏休みの日記用、晩秋のスケッチ用、早春の落書き用。物体としては単に鉛筆に色がついたものなのに、その存在は妙にロマンチックです。先日観た、お懐かし映画の名作「ALWAYS続・三丁目の夕日」でも、鼻を垂らした少年の、少女に渡す渾身のプレゼントは、キラキラときらめく24色の色鉛筆でした。使いもしないのに、私も最近、色鉛筆を買いました。憧れの24色です。そういう意味では色鉛筆は、そろそろ黄昏を知る「晩秋」の季語なのかもしれません。続きをみる…
みなさん、こんにちは。ケイズハウスのなかの人です。ケイズハウスは、実家じまい(相続)やマンスリーマンションを得意とする不動産会社です。古ぼけてしまった大切な実家。まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。このコラムでは、昭和の昔、こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、その魅力を語っていきたいと思います。 ◇ 当時、小学生だった私が初めて「カー・オブ・ザ・イヤー」という言葉を聞いたのは、このマツダ社の自動車『コスモ』が発売された時でした。先日、ひさしぶりに映画『TATOO<刺青>あり』(高橋伴明監督、1982年作品)を観ました。宇崎竜童が実在の猟奇的殺人犯「梅川」を演じた映画ですが、その劇中に真っ赤なコスモが使われていました。マツダのコスモ(2代目・AP)は、スポーティーさに四角張った表情を残した独特のデザインと、マツダが社運をかけて開発したロータリーエンジンを搭載した憧れのマシーンでした。1975年に発売され、当時の若者を中心に人気を博しました。映画の劇中に使われていたのは発売の7年後で、ちょっと旬を過ぎた流行り物みたいな小道具としての登場だったように思います。続きをみる…
みなさん、こんにちは。ケイズハウスのなかの人です。ケイズハウスは、実家じまい(相続)やマンスリーマンションを得意とする不動産会社です。古ぼけてしまった大切な実家。まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。このコラムでは、昭和の昔、こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、その魅力を語っていきたいと思います。 ◇ 子どもが親に買ってもらうもので、学習机ほど尊くありがたいものはないと思います。続きをみる…
みなさん、こんにちは。ケイズハウスのなかの人です。ケイズハウスは、実家じまい(相続)やマンスリーマンションを得意とする不動産会社です。古ぼけてしまった大切な実家。まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。このコラムでは、昭和の昔、こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、その魅力を語っていきたいと思います。 ◇ 今、たとえば、自分の乗ってきた自転車を鍵もかけずにそこらへんに放置しておいて盗難にあったとしたら、それは「鍵をかけないのが悪い」と言われると思います。自分の物にはきちんと鍵をかけ管理しておかないと、心ない人々によって奪われる。日本は欧米諸国などに比べるとまだまだ安全だとはいえ、残念ながら現在はそういう世の中なのです。では、小学生のころの我々はいったい何に鍵をかけていたのでしょうか。1970年代に流行した、マグネット型の鍵がついた「ロータリーロック筆入れ」(ユニオン)の話です。本当は鍵なんかかけないほうがいいに決まってます。鍵なんかなくても、自分のものはなくならないし、ましてや身の安全も脅かされない、そんな世の中が断然いい。でも、うまく解説できませんが、(たとえ、それがメーカー側の思惑にはめられたにせよ)あの時のわたしたちは、たしかに鍵をかけたかったのです。筆箱の中に何が入っていたのでしょうか。それは、鉛筆、消しゴム、ものさしであり、高価なものといえば、せいぜいが(これも当時流行っていた)シャープペンシルぐらいなものでした。まだまだ田舎の家々では、戸締まりもいい加減で、気がつくと近所のおばちゃんが居間に上がり込んでいるような時代でした。そんな中、我々が鍵をかけてまで守ろうとしたのは何だったのでしょうか。続きをみる…